奄美大島海底に沈む米戦闘機発見

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奄美大島の海底にて米戦闘機発見

大島海峡初となる海底調査を瀬戸内町と合同で行いました。マルチビーム音響測定器による計測や水中ロボットカメラによる撮影を行い、第二次世界大戦時の昭和20年7月、日本軍により米軍機60機以上を追撃したとされる「ロッキードP-47」とみられる米軍戦闘機を海底で発見しました。

社会貢献の一環

瀬戸内町へ無償調査を打診したところ町側が共同調査を快諾し、10日間の日程で行なわれました。
地元ダイバーの目撃情報を基に、音響測定器を使い海底にある遺物の位置を計測。開始後すぐに反応をキャッチしたため、直ちに水中ロボットカメラを投入し潜水調査を実施。水深45メートルで裏返った状態の機体が確認できました。

調査後の記者会見にて水中ドローン映像を公開

映像は砂地にある機体を捉えており、尾翼は失われていたが主翼は形状をとどめていました。
同町関係者は「戦史検証の観点からも画期的な発見。機体は米軍機だと考えている。」と喜びを表しました。
大島海峡にはまだ多くの遺物が残っていると考えられています。この発見は地域戦史を検証する意味でも大きな意義があるでしょう。

 

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