
サブボトムプロファイラとはなにか:海底下の地層を可視化する技術
サブボトムプロファイラ(地層探査機、Sub-bottom Profiler:SBP)は、音波を用いて海底下の地層構造を可視化する海洋調査技術です。低周波の音波を海底に向けて発射し、反射して戻ってくる信号を解析することで、海底下の堆積物や岩盤の分布を明らかにします。日本の深海域での洋上風力発電の基礎設計や海底ケーブル敷設など、多岐にわたる海洋インフラ整備において不可欠な技術となっています。

サブボトムプロファイラの仕組みと種類
SBPは、音波を海底に向けて発射し、反射して戻ってくる信号を解析することで、海底下の地層構造を可視化します。主に以下の2種類があります:
- パラメトリックSBP:非線形音波を利用し、高解像度で浅い層の詳細な情報を取得できます。Innomar社の「SES-2000」などが代表例です。
- リニアSBP:線形音波を利用し、深い層までの情報を取得できます。EdgeTech社の「3400」シリーズなどが代表例です。
日本における活用と課題
日本では、洋上風力発電の基礎設計や海底ケーブル敷設、港湾工事などでSBPが活用されています。
一方で、深海域での調査では、音波の減衰や反射の複雑さなどの課題があります。これらの課題を克服するためには、SBPと他の測量技術(MBES、ROV、サイドスキャンソナーなど)との組み合わせが有効です。
ウインディーネットワークのソリューション
ウインディーネットワークでは、SBPをはじめとする多様な海洋調査機器を取り扱っています。これまでの調査で、海底下に埋まった潜水艦の調査や浜名湖に沈んでいるとされる日本軍の戦車を捜索するなど、地層探査を行っています。
まとめ
サブボトムプロファイラは、海底下の地層構造を可視化するための強力なツールであり、洋上風力発電や海洋インフラ整備において不可欠な技術です。ウインディーネットワークでは、SBPをはじめとする最新の海洋調査機器と、それらを活用した高度な解析技術を提供しています。これにより、持続可能な海洋開発と安全なインフラ整備を支援しています。
サブボトムプロファイラー