海洋調査では、従来、大型調査船の使用が一般的でした。大型船では長期間の海上滞在や多様な機器搭載が可能ですが、建造費や運用費は非常に高額です。また、浅瀬や沿岸域の調査には不向きで、運用効率も低下します。こうした背景から、多くの海洋調査プロジェクトでは船舶レンタルにかかるコストが全体予算の大きな負担となっていました。
小型の高速調査船「KAZESUKE」は自社で運用しています。この調査船は、沿岸域や浅瀬でも高精度な調査が可能なコンパクト設計で、従来の大型船をレンタルする必要がなく、調査コストを抑えることができます。また、少人数で効率的に運用できるため、時間や人件費の削減にもつながります。
「KAZESUKE」は総トン数19t、全長21m、幅4.7m、喫水1.43mで、巡航速度は27ノットです。沿岸区域A2での運用に対応し、最大定員は15名。揚錨ウインチ、Aフレーム、ホイスト、マリーンクレーンなど、海洋調査に必要な設備を搭載しています。さらに、マルチビーム音響測深機や流向流速計を搭載可能で、浅瀬や沿岸域での高精度データ取得に対応します。
自社船舶を活用することで、必要な調査をタイムリーかつ効率的に実施できます。これにより、プロジェクト全体の調査コストを抑えつつ、質の高いデータを提供することが可能です。浅瀬や狭い水域でも柔軟に対応できるため、クライアントのニーズに合わせた調査計画の実現が可能です。
海洋調査の現場では、コストと効率の両立が重要です。弊社の小型調査船「KAZESUKE」を活用することで、大型船のレンタルにかかる費用を削減しつつ、浅瀬や沿岸域でも高精度なデータ取得が可能になります。これにより、調査プロジェクト全体の効率化と品質向上を実現しています。
高速多機能調査船「KAZESUKE」