葛籠尾崎湖底遺跡調査で海底マッピングシステムを活用

60〜80mの深度で水中画像と地形データを取得

滋賀県が発表した「葛籠尾崎湖底遺跡（琵琶湖・長浜市）」の調査速報において、当社ウインディーネットワークが提供する 湖底・海底地形計測に特化した「海底マッピングシステム（SSS-100）」 が調査の一部に活用されましたのでお知らせいたします。

今回の調査では、湖底約60〜80メートルの深水域において、高精度な水中画像および地形データの取得に成功し、縄文時代早期（約1万年以上前）の土器がほぼ完全な形で確認されたほか、古墳時代の土師器甕が複数まとまって存在する「集積状態」が初めて記録されました。

海底マッピングシステム（SSS-100）の活用について

今回の調査では、当社が提供する海底マッピングシステム（SSS-100） が水中可視化および地形計測の一部に使用されました。

• 4連光学カメラによる高解像度撮影
• フォトグラメトリによるオルソモザイク画像の生成
• 3Dモデル構築による地形・遺物分布の精密可視化
• 最大約100mの深度に対応

といった特徴を持ち、深水域での非破壊調査に適したシステムです。

これにより、従来の潜水調査が難しい水深でも、遺跡や遺物の位置・形状・保存状態を高精度に記録し、研究・解析に必要なデータを効率的に取得することが可能となりました。

海底マッピングシステム（SSS-100）

オルソモザイク画像・３Dモデルを取得