2015年8月、当社は下田市須崎沖で実施された精密高精度音響ソナーによる海底調査で、旧日本海軍の特攻兵器「海龍」を発見しました。
発見された海底へ水中ドローン調査・ダイバーによる潜水撮影を行い全容を調査しました。
特攻潜水艇「海龍」は終戦直前、神奈川県横須賀市を出港し下田港に入港する際、須崎付近で座礁した可能性が高いとみられます。
海上自衛隊の資料によると海龍の大きさは全長17.28m、直径1.39mであり、当社の取得データで解析した大きさと同じでした。
精密高精度音響ソナーで映し出された特攻兵器海龍
水中ドローン撮影で捉えた潜水艇
リブリーザー潜水で動画・写真撮影
撮影したデジタル画像から3次元データを作成し、精密3Dモデルを公開。パソコン上で上下左右確認可能な立体画像。
2021年7月、初回調査から6年後に実施された二度目の海底調査で、新たな発見がありました。最初の発見場所から南東にわずか650mの地点で、「海龍」とされる2隻目の潜水艇を確認しました。この調査は、高精度音響ソナーによる三次元海底地形地図から位置の特定を行い、さらに水中ドローン調査で全容が確認できました。
発見された潜水艇「海龍」の映像を一部を公開しました。全編は下部リンクよりお申し込みください。
2015年、1隻目の潜水艇「海龍」
音響ソナーによる発見後、ROV撮影にて安全を確認したのちダイバーによって潜水撮影した動画
2021年、2隻目の潜水艇「海龍」
1隻潜水艇からわずか650mの場所で発見された2隻目の潜水艇
水中で撮影した写真をもとにフォトグラメトリ技術を活用し、緻密な3次元モデルを構築。制約の多い水中環境でも実測データに基づき形状や色彩を高精度に復元しました。Unreal Engine上に構築されたVR空間では、海底に眠る特攻潜水艇「海龍」を自由に観察・体験できる海底散歩を実現しています。 この特攻兵器「海龍」はデジタルツインとして保存され、WIND EXPO 春 2025にて初公開されました。
WIND EXPO 春 2025の出展についてはこちら:東京ビッグサイト WIND EXPO 春 2025 に出展!
VRで巡る戦争遺跡
特攻潜水艇「海龍」をゲームエンジンで再現
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