
ドローンパトロールとは?
ドローンパトロールは、無人航空機(ドローン)を使って空中から広範囲を監視・点検する技術です。 高性能カメラやセンサーを搭載し、リアルタイム映像の取得や異常検知が可能で、人手では届きにくい場所や広いエリアを効率的に見守ることができます。
ドローンパトロールの主な用途
- 自然災害の早期発見や被害状況の把握
- インフラ設備の点検(橋梁、送電線、太陽光パネルなど)
- 環境保護や野生動物の監視
- イベント会場や海水浴場などの安全監視・誘導
- 漁業や農業の監視支援
静岡県下田市白浜海岸でのライフセーバー支援ドローンパトロール
2024年7月13日、静岡県賀茂地区の13の海水浴場が一斉に海開きし、下田市白浜大浜海水浴場では県内初となるドローンによる監視パトロールが開始されました。 当社は、ライフセーバーと連携し、ドローンを活用した安全監視業務の省力化と監視精度の向上を目的とした技術支援を行っています。
ドローンによる監視と注意喚起
ドローンには高解像度カメラとスピーカーが搭載されており、広範囲の海岸線や海面をリアルタイムで監視可能です。 離岸流による遊泳者の流されや、立ち入り禁止区域への侵入など、従来の監視方法では見落としがちな状況も迅速に把握し、ドローンからのアナウンスで注意喚起を行っています。
ライフセーバーとの連携と人材育成
当社は、ライフセーバー3名を対象にドローン操縦技術の習得支援を実施。 現場での即応性が向上し、ライフセーバーの負担軽減と業務効率化に貢献しています。
実証実験と今後の展望
2023年7月19日に行われた実証実験では、ドローンによる遊泳者監視と注意喚起が成功。 その後、日本語と英語の二カ国語対応アナウンスを導入し、さらなる効果を上げています。 今後はパイロット育成やマニュアル整備を進め、安全監視体制の強化を図ります。
夏の海水浴シーズンに向けたドローン活用のメリット
夏の海水浴シーズンは多くの海水浴客で賑わい、監視の難易度が上がります。ドローン活用により、以下のような効果が期待されます。
- 広範囲を効率的に監視し、遊泳者の安全確保を強化
- 離岸流や急な天候変化などの危険情報を早期に察知し、迅速に対応
- スピーカーによる注意喚起で危険行動を未然に防止
- ライフセーバーの負担軽減と業務効率化によるより迅速な救助体制の構築
- 多言語対応で外国人観光客への適切な情報提供
ウインディーネットワーク実証実験の様子
空間情報技術