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スマホ搭載LiDAR技術の可能性とウインディーネットワークの取り組み

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スマホ搭載LiDAR技術の可能性とウインディーネットワークの取り組み

ウインディーネットワークでは、革新的なセンシング技術に積極的に取り組み、災害対策や海洋調査、洋上風力発電といった多様な分野での応用を目指しています。その一環として、近年注目されているスマートフォン搭載のLiDAR技術についても、現場での検証を進めています。


LiDARとは?

LiDAR(Light Detection and Ranging)は、レーザー光を使って物体までの距離を測定する技術です。従来は大型の機材に限られていたこの技術が、近年ではスマートフォンにも搭載されるようになり、より手軽に高精度の3D測定が可能になっています。

とくに2020年秋に発表された「dTOF方式 LiDARスキャナー」は、スマートデバイスに搭載された高性能な距離測定ツールとして注目されています。


TOF方式の違い:dTOFとiTOF

TOF(Time of Flight)方式には主に2種類あります。

  • dTOF(ダイレクトTOF)方式:センサーが光の飛行時間を直接測定するため、屋外での使用に強く、長距離の距離測定にも適しています。暗所での精度も高く、夜間の自動フォーカスにも有効です。

  • iTOF(インダイレクトTOF)方式:センサーが位相差を利用して距離を測定しますが、屋外や長距離での使用にはやや不向きです。

当社が保有するiPadに搭載されたdTOF方式LiDARスキャナーでは、5mまでの距離測定が可能で、一定の精度を保ちながらも省電力かつコンパクトな設計が特徴です。


ウインディーネットワークの技術検証と利活用

当社では、スマートフォン搭載のLiDAR技術について、その性能とコンセプトを理解した上で、実際のフィールドにて実用性の検証を行っています。特に、防災DXや災害現場での被害状況の即時把握、点群データを活用した3Dモデルの作成といった場面において、有効な技術として利活用が進んでいます。

すでに確立された3D点群データとVR(仮想現実)の融合に加え、AR(拡張現実)の活用も現実のものとなりつつあります。スマートデバイスを活用したこのような最新技術は、海洋調査や防災DXにおける新たなソリューションの礎となる可能性を秘めています。


今後の展望

ウインディーネットワークでは、スマートデバイスの可能性を積極的に探求し、「一歩先へともに」という理念のもと、お客様とともに技術の未来を切り開いていきます。身近なスマホから始まるセンシング技術の革新が、海洋調査や防災現場にどのような変革をもたらすのか、今後の進展にご期待ください。

空間情報技術

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